いつまでもこの幸せが、続きますように…
幸せを守るロマンティックな」言い伝え
『いつまでもこの幸せが、続きますように…』
愛する人と結ばれる幸せと未来への希望で胸がいっぱいの花嫁も、
新しい人生の扉を開く微かな不安に心行てるウエディング
そんな花嫁にそっと寄り添うのが、世界中に伝え継がれている
〈幸せを守る〉ウエディングの素敵な言い伝えです
フラワーシャワー Flower Shawer
挙式を終え、緊張から開放された笑顔のふたりを、教会の外で待ち受ける参列者が、歓声と花びらで祝福するフラワーシャワー。これは、新しく誕生したカップルに「なにかをふりかける」ということに、子孫繁栄と豊穣への願いがこめられています。
ふたりにふりかけるのは花びらに限らず、お米(ライスシャワー)や紙吹雪、ポプリ、鳥のえさ、そして後片付けが簡単なシャボン玉(バブルシャワー)など実に様々。なかでも、花びらやポプリはその香りでまわりを清めることで悪魔のねたみから花嫁と花婿を守るといわれ、お米は「一生食べることに困りませんように」という祈りが込められています。
プチギフト Wedding Favor
イタリアからはじまった小さな贈り物・プチギフトの習慣は、日本でもおなじみになってきました。小さなお菓子やちょっと気の利いた実用品などをオシャレにラッピングして、感謝の言葉を添えて直接手渡すこの贈り物は<Wedding favor>とも呼ばれます。かつては花嫁花婿がゲストテーブルを回る「キャンドルサービス」がテーブルラウンドの演出として一般的でしたが、最近はプチギフトを手渡しながら各テーブルをまわるのが一般的。また、お開きの際」、ゲスト一人ひとりにご挨拶する時に手渡すことも。
おめでたい結婚式では、「幸せのおすそわけ」というよりは、福をわける「お福わけ」という表現でHAPPYを分かち合いましょう。
ジューンブライド June bride
6月の花嫁は永遠の幸せを手に入れる…というジューンブライドの言い伝えは、知っている方も多いでしょう。英語でジューン(June)とよばれる6月は、ローマ神話の主神でもあるジュピター(Jupiter)の妻であり、結婚生活の守護神でもあった女神ジュノー(Juno)が加護する月であることから、ジュノーに守られる花嫁として永遠に続く幸せな結婚を期待したことがはじまりといわれています。
またヨーロッパでは暗い冬が明け、いちばん日が長くなる6月は一年のうちで最も気候のよい季節でもあります。雨も少なく爽やかな風が吹き、人々がはつらつと活動する時期なので、祝福ムードに包まれているということも大きく影響しているでしょう。
日本の6月は梅雨を迎え、不安定な天候が続きますが、結婚の女神に守られたジューンブライドの言い伝えは、いまなお花嫁たちの憧れとして定着しています。
参考文献:幸運な未来を招くウエディング小物&言い伝え 芸文社